表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3008/3046

最終章その3 鳩達の潜在意識

 一方、輝竜号は必ずしもそうは見て居なかった。何かは分からぬが、不安要素が急速に増している。つまり、輝竜号にとって他鳩等は全く眼中になく、目の前の不安を解消するべくあれ程嫌っていた筈の閃竜号と、擬似番のような関係に至るまでのプロセスを反復していたのであった。閃竜号の存在とは何か、それは今我が身に置き換えて切り離してはならない存在になっていたのだった。気力・体力・全てに恵まれたこの身が、不安要素等全く無いこれまでの中で、これ程不安を掻き立てる要因とは何か、輝竜号は意識の中で、今混濁していた。

 そして閃竜号・・ただただ、本能の中で激しい闘志と燃え上る気力と、自由であった姿態でこれまで空を飛び続けて来たのである。だが、思うようにならぬ今の自分が歯がゆくて仕方が無かった。知らぬ間に、兄弟の輝竜号の常に右隣に存在する自分が居た。分からぬ・・それは自然にそうなったのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ