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最終章その2

 観念と言う言葉は好きでは無い。人類が想う事・・そこから生まれる無限の可能性を否定していては、その先に人類の未来は生まれない。無機質な物質論としての哲学がそこに生じても、その原点だとしても、では、それを唱えるのは誰か?人類なのである。他の生命体には唱えられないのである。


 沢木のこの生まれ持った天性と言うものは、やがて大きな転生としての彼を支える基となって行く。

 鳩達には、稚内GNであるとか、競争意識がある筈も無い。しかし、ふつふつと湧き上がる本能と言う炎は、次第にその時を迎えて燃え上がるのだった。



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