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最終章その2

「12枚では足らん・・何故なら、双竜号なり、昇竜号なり加えた頂点、核に天竜号なる存在があるんで無いんか?なら、わしもこの竜達をそれぞれの役割に当て嵌める事が出来る」

「うちの考え言うてもええですか?」

「おう、聞く為に今ここへ呼んだ。公私混同と言われても構わん。わしと由香里ちゃんにとっては、一番大事な事じゃと思うたきんの」


 頷きながら由香里は、


「うちは、清ちゃんが言う11番目、ほんで、12番目。じゅんおっちゃんの言う13番目と言うのは何と無く観念的に理解出来ると思う。いずれにしても、今年の稚内GNレースより出現するんで無いんかな。その上で、頂点に立つ鳩言うんは、紫竜号、或いは、天竜号・・ほなな、命名は必要無いと思うきんど、誰もが納得出来る成績じゃと思う。何故なら、距離差は別として、稚内当日帰り記録を打ち立てた鳩は存在せんのじゃきん。それが、天に与えられた全ての条件をクリアされたんが天竜号と言うんなら、うちはそうじゃと思う」

「ほう・・・」

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