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最終章その2
即座に田村は答えた。
「おう、先に聞くわ」
「こちらの静寂の杜とは、小峯を隔てる形ですね?」
「そうじゃのう」
「なら、トンネルを抜くつもりですね?トンネル=通路=図書館=SK出版刊行物出展場所」
「わはははは!」
沢木が笑った。田村は伸びた。急成長を遂げて来たと嬉しくなった。
「任せて頂けますね?オーナー」
「好きにやってくれ。ほれから、その時点で沢木未優を、本社直属に戻したい」
「かしこまりました」
人事の話も既に折り込み済み。沢木の指示は矢継ぎ早であった。




