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再会

「・・お父ん、又・・釣りやったらええやん、前見たいに、じゅんおっちゃんと。ほんで、又今日見たいにたまには、釣りに連れて来てな」

「お・・おう、そうするわ・・」


 洋司の心に、重く圧し掛かっていたこの数年が氷解したような瞬間だった。親は娘を想い、娘も又父を想う。これが、肉親と言う絆なのである。由香里は、もう過去に囚われず、新しい人生を踏み出している・・洋司は思った。


 昼食後、又楽しく釣りに没頭している父娘に、声が背後から掛かる。


「あの・・」

「え・・?」


 振り向いた父娘であった。

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