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車椅子の少女

「ほんでな、この地区では、もう200キロレースが海を越えなあかんのじゃ。その放鳩地が大阪の吹田ちゅうとこやきんど、極端に帰還率が落ちてしまう・・つまりな、鳩が戻って来んちゅう事じゃ。由香里ちゃん、あんたに言うとかなあかん思うたきん、わしはうんとすぐには言わなんだ。競翔・・レースちゅうんは、鳩を失う事になるんやぞ、それでもやりたい言うんか?」


 松本の言葉は、ペットを飼う、愛玩する目的で飼うのなら、自分の鳩を差し出そう。しかし、レースをやりたいと言うのは、幾ら本に感化されたとしても飛躍し過ぎて無いかと言うものであった。

 しかし、母八重子は言った。


「松本のおいちゃん・・近所で聞きました。民生委員もされとって、皆さんから松本のおいちゃんって慕われ、呼ばれよる事も。由香里は交通事故にうたんは 15歳の時です。走るのが好きで、中学校でも陸上部に入っとったんです。私達は眼の前が真っ暗になってしもて、由香里は動かない足を嘆き毎日泣いとりました。ほんでも、それから由香里も立ち直り、この年には、自動車免許も取得しました。通信制やきんど、大学生です。だからこそこんな事言うんじゃ無いきんど・・由香里を健常者として扱って欲しいんです」

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