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競翔家の一歩へ
「おう、由香里ちゃんかいの。ほうか、3羽今戻んとんか。そりゃ上等。何・・100キロ優勝、2位の鳩が未だじゃと?ああ・・それやったら、夕方までに多分戻んてくらいの。長距離鳩ちゅうんは、自分の鳩舎までの距離を知っとる。無理はせんきんの。今連絡入っとんで、連合会で4分の1位じゃ。何・・早いんで 11時42分か・・まあまあじゃのう。Jrにゃもうちょっと早い鳩居るげな・・あ、おう、おう・・」
松本の情報に依ると、早い鳩舎で、11時20分頃だと言う。丁度松本鳩舎に鳩が戻って来ていた時間帯だったので、鳩舎から自宅まで走って来たが、電話をなかなか取れなかったと言う事であった。
そして、松本の言葉通り、2羽は悠々と全く疲れた様子も無く3時前に揃って帰舎した。
洋司も、競翔家の超人的な予想に驚いていた。沢木ばかりじゃ無いと思った。
4時になると、とりから連絡が入る。かなり連合会の順位が分かっているようで、




