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競翔家の一歩へ

「こないだ?」

「おう、大道、お前の家に行った時のこっちゃわい」


 少しヒデ君の顔が曇る。


「・・その話じゃったら、もう終わっとろうがな、山下さん。何で未だ引っ張るんかいね。確かにお袋がじろじろ見よったちゅうんは、わしやって済まんこっちゃって思うとる、そやきんど・・」

「大道、一つ、聞きたい事あるんじゃわ」

「何かいね・・」

「お前、由香里ちゃん好きか?わしのう、由香里ちゃんに正味惚れてしもた。あの明るい笑顔見よったら、幸せな気分になる。本気じゃ。大道、お前と由香里ちゃん見よったら、互いに何かあるんかと思う。そやきんどのう、あの場面で由香里ちゃんを庇う器量の無いお前やったら、わしは引かん・・」


 大道は、きっとした表情でヤマチューを睨み返した。

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