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孤高の気質
そして、とうとう由香里の競翔デビューとなる日も近づいた。
合同訓練が始まる間近の時、川滝と松本が揃って由香里の家を訪問した。
川滝が若鳩の出来を賞賛している。
「粒の揃うたええ鳩じゃ。うん・・こりゃあ素晴らしい」
松本も満足そうに頷いた。
川滝が言う。
「ところでの、由香里ちゃん。今秋から初レースするにあたってじゃ。鳩時計なんかはもう揃えとるんかいの?」
「あ、かーおいちゃん。それ、じゅんおっちゃんに貰うた。最新式の使い易いのがええじゃろって」
「ほう、そうか。ほなら安心した。ところで沢木は時々顔を見せるんか?この頃」
「うん、うちの父さんと、又釣りに出かけるようになって、良うこの頃来るようになったんよ」
わはは・・川滝と、松本は笑った。




