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周囲のざわめき
「宅配ですか?野菜の?」
「ほうよ、保冷車を用意して、過疎地とか、会員限定のちらし等を作って、ルート販売をしたらどうかと思うとる。藍川牧場、静寂の杜、ほんで、有機無農薬栽培の農家が増えて来た。販路の確保を目的にする」
「あの・・差し出がましい事ですが、野菜と言う低価格の商品を、保冷車を使ってまでルート販売する大きなメリットはありますか?」
沢木は頷いた。その通りと言いたいのである。
「ある。例えば冷凍庫・設備は冷食需要が伸び行く現在。新鮮野菜に留まらず、調理して出荷出来るメリットもある。季節に関係無く出荷出来る販売戦略も生まれる。冷食産業はこれからの産業よ。ただ、そっちに乗り出すには余りにも後発、大きい事は考えとらん。しかし、スーパーに出荷したり、或いは会員制にして、独自のルート販売が出来る(現在の生協販売のシステム)」
田村がそこで、頷きながら言う。




