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周囲のざわめき
由香里に話すつもりは無かったものの、沢木に怒鳴られてすっかりしょげてしまったとりが、先ほどのメモを見せながら、由香里に従業員駐車場の奥で説明すると、由香里の眼が輝いた。
「とり兄、おめでとう!」
「えっ!・・な、何言うとんぞ?由香里ちゃん」
沢木に叱られたと言ってしょげているとりに、由香里はおめでとうと言う・・??
「何言うとんっぞって・・オーナー、はっきり環姉ちゃんの夫じゃ言うてくれとるで無いな。婚約パーティーの席で、晴れて環姉ちゃんの夫と呼ばれるよう努力しますって誓うたで無いな。オーナー、ちゃんとそれ認めてくれとるで無いな。その親として、とり兄に、新たなセクト立ち上げる企画出せ言うてくれとるで無いな。何なあ・・にこにこ顔のオーナーから怒鳴られた言うんは、石川さんや、田村さんに続いて、とり兄がそれだけ期待されとるきんで無いな。喜んで当たり前、何しょげとんぞね。阿呆兄じゃなあ・・きゃはは」
「え・・あ・・!」
とりの顔が一変した。




