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周囲のざわめき
そして、この日最後にとりが呼ばれた。
「あの・・」
もしや異動とか配置転換の辞令がこの場で出るのでは無いか・・危惧していたとりだった。
彼は、「妻鳥屋」の主人であり、正式な沢木グループ社員では無い。ただ、田村も石川も沢木に叱られたものの、周囲は既に長女環のご主人であり、沢木家の一員であると見ている。それは常識的な見方だろう。
沢木は、この日、
「のう、とり君。妻鳥屋としての今後と、東予市中通り商店街の八百屋として存続の展望はどないど?」
「え・・はい。馴染みの客で、どうにか今はお母ん一人できりもり出来とりますきんど、展望は明るい事はありませんわ。じゃきんど、親父の代から続く八百屋の看板を守るんがわしの使命ですきんね」
頷きながら沢木が、
「ほんで、妻鳥屋の主人としての君と、静寂の杜市場の大将としての君の存念を聞きたい」




