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孤高の気質
「おう、由香里ちゃん。どないなっとんぞ?2羽」
「じゅんおっちゃん、何かな、くうくう白虎号は鳴きよんよ」
沢木がにこりとする。
「ほうか・・」
「ほな、ちょっと上行こか・・」
由香里は、沢木と一緒に2階に上がった。二人が上がった丁度その時に、大道が訪ねて来る。
手にはスイカが下げられていた。
八重子が、今2階に居るからと言うと、頭を下げて大道が上がった。複雑な表情で洋司がその大道の後姿を眺めている。そんな洋司を見ながら八重子はくすっと笑った。
「あ・・何・・ヒデ君」
2階に上がって来た大道を見て、由香里が言うと、
勘の鋭い沢木が、すかさず、笑いながら、
「何?ちゅう事は無いやろが、由香里ちゃん。ヒデ君とやら、こっちおいで」




