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周囲のざわめき

 佐久間が決断を下した。

 新井建設は中堅のゼネコンである。そこを相手にするとなると相当な覚悟が必要である。まず沢木は企業共同体と言うゼネコンに負けない、各地域の中堅建設業界と組み、大きな地盤を固めるべく、企画書を提出した。それによって役員会に諮られ、最後は佐久間が反対を押し切って決断を下したのだった。羽崎の下では、精力的で猛烈社員であった佐久間も、いざ社長の立場になると、若いと言う事もあるが、全社と言う組織を見渡し、未だ未だ急成長の会社の至らぬ部分、人材不足を痛感し、それまでの猛烈さを封印し、ここ数年企業力を高める改革をして来た。片腕である現副社長新川も経営学の博士号を持つ優秀な人物。年商1500億円の規模までHZK㈱は現在拡大成長を続けて来た。

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