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周囲のざわめき
「今が、伸び悩むHZK㈱のチャンスと見るべきじゃと思いますわ。積極的に不動産業、建設資材業、建設業に進出するええ機会じゃと思います」
佐久間社長に進言する沢木の強い口調には、何か自信めいたものを感じた。HZK㈱の経営から一線を引いているとは言え、大株主の立場である沢木の言葉には、違和感を感じている役員も確かに居る。しかし、ここまで言い切る根拠には、力強さを感じた。
何しろ、愛清会グループの今後の受注及び、KS食研㈱本社工場の青木、沢木グループ共同体の受注、そしてKS食研㈱グループ全体の工場、営業所に至る大きな受注を引き下げての進言なのである。
「分かりました・・全社一丸となって、HZK㈱もステップの舵を取りたいと思います」




