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周囲のざわめき
既に夜は白み始めていた。
「ご計画・・これ以上無いものですわ。3つの施設は治療・リハビリ・神経内科を中心に置き、つまり静寂の杜と言う環境の中で、散歩コースであったり、リクリエーション施設であったり、動物セラピーと言う心のケアまで含まれとる訳ですね。当面は愛清会から派遣の形で医師を配置し、その間に地元出身者にも採用を・・」
沢木が頷いた。
「病院経営自体には、沢木さんのご負担をお掛けしません。その代わり、沢木さんは優秀な人材をこの施設にどんどん送り込んで頂きたい。それが、地元活性化、この素晴らしい環境の中で真なる老人医療とは何かを伝えるモデル事業となる訳ですから」
がっしりと手を取り合った沢木と磯川。二人に熱いものが込み上げた。その昔、高慢ちきで負けず嫌いであった一人の青年が、競翔の世界を通じて、又ライバルに触発され、大きく成長した。




