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孤高の気質
それを敏感に感じたのは、ヤマチューだった。由香里の前に立つと、
「おい、大道。見せてくれや、鳩」
「あ・・うん」
ヤマチューが由香里の横でつぶやいた。
「いっつもじゃ・・ここのお母ん。じろじろ見てからに・・」
その声は大道にも聞こえた。
「済んません・・」
大道も、ヤマチューが乗る派手な車の事を母親から言われた事がある。ヤマチューはこの日、それを少し吐露していた。
「大道・・わしは元々、ぶいぶい言わしよったきん、わしや、車の事をどなん言われてもかまわんし、お前はええ奴っちゃ。そやきんど、言いと無いきんどの、由香里ちゃんを見るお前のお母んの眼、わしを見る眼と一緒やった・・」




