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周囲のざわめき

 遠藤は、ジャックナイフで身構えた。既にこの場で言い逃れが出来ないと思ったのだろう、しかし、相手は、自分と同じバイク仲間。

 再び、今度は低い声で重田シゲが、


「何の真似じゃあ・・お前、自分の逃げ場無しにすんか?そのナイフ、しまえ!遠藤」

「終いじゃ・・わしゃあ・・何時からか、いらいらしたりすると無意識にこなな事やっとった。もう終いじゃあ・・」


 自暴自棄と取れるその行動は、もう正常な心理を失っていた。

 周囲を囲む人数が次第に増え、店員はすぐ警察に通報。

 睨み合う、重田と遠藤。怒号を浴びせる野次馬。


「くそボケ、お前が切り裂きジャックか」

「こら、何しとんぞ、おどれ!」


 重田シゲは冷静だった。

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