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周囲のざわめき
「えっちゃん、今度ドライブせえへんか?」
一のグループ内の一人、遠藤と言う同年齢の短髪の男が声を掛けた。
「うん、ええで」
白城常連の一人である遠藤は、えっちゃんに気があるのだろう。割と簡単に彼女は申し出を受けた。
少し時間を空けて、偶然同じ日、今度は燧灘競翔連合会の若手の一人ター君も、同じく声を掛けた。ター君がえっちゃんに好意があるかどうかは分からぬが、温厚で柔らかい物腰のター君には、えっちゃんが少なからず好意を寄せていたようで、これも偶然に同じ日の日曜日の誘いとなり、
「あ・・23日かいね・・うーーん、ちょびっと待ってな。うん、2時からならええよ」
「ほうか、2時か。迎えに行くきん、待ち合わせ場所聞いとこか」
その様子は八重子も微笑みながら眺めている。誰よりも信頼厚いター君の事、このえっちゃんと言う娘が店で働くようになって、前から居るパートの尚子さんとも気が合い、しっかり者の彼女と良い関係が出来ていた。




