2023/3046
周囲のざわめき
「戻んて来る。ただ、それだけ。磯川総合病院は全てが完備されて素晴らしい所。ほやきんど、そこへ安住したら、うちはきっと大事な物を見失う気がした。副院長には考えも了解して貰うた。うちは、静寂の杜の一角で整体師、リハビリケアマネージャーとして、お年寄りの世話をしたい」
「いきなりじゃの・・流石のわしも、環・・たまげるわ。準備も何も・・春からちゅうたら間に合わへんが」
環はこの時小気味良く笑った。
「親父、うちが何も無しにこなん話はせんよ。近々、磯川副院長がこっち来る言うとるきん、話はそれからで」
「何とや?磯川君が?」
一気に何かが変化しつつある。それは、予感としてでは無く、確実な変化として現れつつあった。




