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2019/3046

伸びる若芽

「わしでは答えようも無いわいの、清水君は考えもしっかりしとって、檀家の人じゃって、お前さんの事を茶化してそうは言うても悪口言う人は居らん。まあ、頑張ってくれよ、の?住職じゃって分かってくれらいや。彼女・・連れて来いや、今週ならわしもこの厨房に居るきん」


 はいと言いながら清水は帰って行った。皆、色んな事情を抱えながら生きている。洋司は、もう一回自分に気合を入れたのだった。甘ったれた今までのサラリーマンのような日々は、巡っては来ない。自分の力のみ・・沢木の偉大さが身に染みて分かる。到底追いつけないのその背中を見ながら歩んで行こう、新たな誓いを立てたのだった。

 案外八重子は翌日には熱も下がって、すぐ退院するのだと言ったが、由香里はそれを拒否した。


「お母ちゃん、無理したらいかんよ。風邪じゃって蓄積した疲労から来とるんじゃし、うちの入院から続いて、白城の開店、ほんで、最近では道の駅の握り飯屋の出店。もうこの2年位は息もつけん状態じゃった筈じゃ。ほやきんこそ、お母ちゃんは、その一番大事な中心に居る人やきん、1日、2日の休養やか何でも無い。むしろ、ゆっくり休んで欲しい」


 由香里の言葉にさっきまで退院すると喚いた八重子も、ベットに腰を落ち着かせた。

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