2007/3046
伸びる若芽
2羽・その中から、翼を折りたたみ、鳩舎に向かう鳩・・それは洋司の予感した川滝系の2羽だったのである。打刻・・この若武者2羽に、由香里は敬意を表した。人間等到底及ばぬ天が与えた脅威の力。洋司を呼び、二人は興奮したように話した。
「ここまでのレース、ぱっとせなんだ2羽じゃったきんど、これが川滝系か・・」
由香里が、
「かーおいちゃんの声が聞こえた気がした・・うち。よう頑張ったのうって」
「おう・・わしは責任の大きさ感じる」
打刻タイムが午前11時45分、午前6時に新潟県西蒲区間瀬海岸で放鳩された鳩が、実距離700㌔前後のこのレースを5時間半で戻った事は、今までの四国競翔界には到底達成等考えられなかった高速レースになった事を意味している。




