2005/3046
伸びる若芽
洋司が奥から、
「由香里、早めの昼飯にしとくか?」
由香里は頷き、先ほどまで若い競翔家達が座っていたテーブルで昼食を済ませ、2階に上がって行く。
店は、午後のランチタイムを迎えてほぼ満席。店の外に客が並ぶ日もある。白城の盛況振りは、しっかり手抜かず下ごしらえした料理と、厳選された食材にある。
道の駅に出店する、おにぎりのサンプルを、馴染みの客にこの日は無料で出して見た洋司だった。
そして、舌の肥えた常連は絶賛した。洋司は大きな確信を持ったのだった。
その試作と言うべき、味は沢木が既に認めている事であるから、これ以上心強い事は無いのであるが・・由香里が東の空を見つめた。そして眼を閉じる。




