1996/3046
伸びる若芽
突然の香月来訪に、沢木は、霧島を紹介したり、施設内を上機嫌で案内していた。洋司は、頃合を見て喫茶店に帰って行った。この夜は沢木がセットして、霧島と3人で市内のホテルへ一泊する事となった。
和やかなリラックスした夕べであった。
ははは・・あはは・・沢木の話術は、相手を飽きさせる事が無い。ずっしりあった沢木の心の重しは既に取れているように、一切鳩の話はこの夜出なかった。
「いや、鉱物は分野が違いますが、流石に霧島先生、見事なレイアウトで素晴らしい鉱物館ですね」
「香月博士にお褒めを頂くと誠に恐縮です。ですが、この鉱物館に関しての殆どのレイアウトは沢木オーナーが考案されました。又、学者の私ですら、もうしょっちゅう驚くような知識と、お考えをお持ちです」
香月は頷きながら、




