1988/3046
伸びる若芽
洋司が絶句した。浦部が少しうつむいた。そんな機械だのロボットだの、愛鳩家にとっては絶対口に出したくない言葉だったからだ。しかし、清治も由香里も平然とした顔。
香月が続ける。
「多分、GCH清竜号の名は当世に鳴り響くだろうと思う。しかし、この2羽は、恐らく清竜号と比べては駄目なのだろう、次元も、競翔世界も、この鳩達に映る現実の世界は全く違うと思う。それだけは、紫竜号と同じ世界。ただ、その世界とは、未知なる部分なのかも知れないね」
洋司が、
「あの・・香月博士にお聞きします。世界が違う・・次元と言う話ですが、わしには全くそれこそ、香月博士の言われる世界観は見えませんのじゃけど・・」




