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伸びる若芽
香月が頷き、にこやかに
「そう、その表現が一番正しいんじゃ無いかな。つまり、沢木さんはここに居られませんが、すずらん号的変異の伝承だと思います。それが、すみれ号的優性遺伝子の進む姿。爆発的に変異を続ける、一番これから競翔鳩を改良していける強いDNAだと思うんですよ。今日、二人にこの機会にお見せしたかったのは、一番源流に近い、すずらん号とはこう言う姿だと想像させる鳩です。つまり、輝竜号は、全てに優性の形態を伝承した。まさしく億羽に1羽の突然変異。欠点を見出す事の難しい程の理想形だと言っても過言では無いでしょう。一方、閃竜号は、四国と言う地にあり、その地にまさしく適応した、言わば競翔する為に実戦的な姿態を授かった、まさしく申し子。機械に例えては、違和感があるけど、浦ちゃんが口に出せなかった、アイザクソン系、勢山系、夜風系の3大特徴の良い所ばかりを伝承し、奇跡のようなバランスで作られた最新型ロボット。対象に、遠くから戻って来る、競翔鳩として必要な武器をまさしく凝縮させ、最大限に機能を充実させた実戦型ロボットが閃竜号なんですよ」




