1986/3046
伸びる若芽
少し遅れて、洋司も屋上に。慌しい中にも、香月の顔を又拝見出きるのは光栄そのもの。又、この為だけに来県したと言うのも光栄だった。コーヒーを勧めながら、初対面とは思えぬように清治と由香里が寄り添う姿に感じながら、洋司が、
「今日は、遠い所をお越し下さいまして、恐縮です。浦部さんの所も秋レースの最中でしょうし、清治君の天才的な競翔家の噂も良く耳にしています。」
慇懃に礼を言いながら、
改めて、ここで、清治が2羽の特徴を明確に示した。
「2羽とも、多分突然変異的な形態変化だと思うんです。でも、それは、競翔鳩の短い交配の歴史の中では頻繁に起こる事だと思います。例えば、風神系に見られる先端主羽の長さとか・・」




