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孤高の気質
ヒデ君は目を丸くして聞き直した。
「そやきん・・び・や・っ・こ・号。耳遠うなったん?ヒデ君」
「ええっ!何かい・白虎号ちゅうたら、あの川上協会理事長の代表的なRCHの鳩やろがい・・何でここに居るんぞ・・ええっ?・・信じられんわ」
ヒデ君が驚くのは無理も無い。由香里がおおまかな説明をするが、到底理解出来る話では無かった。由香里が話の途中で、
「ヒデ君、白虎号触らせてあげらい。そやきんどな、白虎号は、中途半端な競翔家は見抜いて、嘴で突っつくきん、気いつけてつかな」
由香里はこの日、何時も以上に明るい表情を浮かべていた。
「ありゃあ・・わし、自信無いのう・・そなな言葉聞くとのう・・」
きゃはは・・由香里は笑った。瞬間・
「あ・・あいたたたあ!」
ヒデ君の声に、もっと甲高い声で由香里は笑った。その声は階下まで聞こえ、八重子が笑っている。
「きゃはは!ヒデ君、アウト!中途半端競翔家決定!」




