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伸びる若芽

 静寂の杜の出店準備に忙しくなった洋司だった。

 八重子も、その手伝いに忙しい。相変わらず店内は殆ど夕方には満席状態。平日の午後過ぎからその準備に追われていた。沢木は、江戸時代風の茶店と、竈、鉄製の釜を3つ用意した。竈で米を炊くのは、地元の老人。握りは、子供を学校に送り出した時間を活用し、30代前半の3名の主婦が担当する。マネージメントも、仕入も全て洋司が行なうのだ。沢木は開店準備を整えつつあり、来月から本格スタート出来るよう用意万端。後は自分の才覚で全てやらねばならない。八重子のサポートは必須だった。

 二人を横目で見ながら、この日は、臨時出勤となった先週の土曜日の代休と言う事で、由香里が喫茶店の手伝いをやっていた。尚子さんと言うパートさんは、非常に几帳面な人で口数も少なく、てきぱき仕事をこなせる人で、八重子も安心して、店内を任せていた。


「あ、そのテーブル私がやっときます。由香里さん、済みません、こっちの片付けお願い出来ますか?」

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