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伸びる若芽
「おお!じゅんちゃん、やらんか、頼まい」
とてつも無い企画が又生まれようとしていた。沢木の周辺は、目まぐるしい勢いで変化して行く。
この変化が由香里にどう言う関連が生まれて来るのかは、未だ分からない。しかし、それは、確実に由香里がこの「閃きの中で・・」の、中心として展開して行く序章なのだった。
由香里がもっと表舞台の前面に出て来る日は近い。それは、2羽の竜とは切って切り離せない数奇な運命と共に。
天才と称される競翔家として、香月とてその手腕、人物を比すべきも無い方と認めた沢木ですら、この2羽には、自分は運命を委ねられる資格が無いと悟らせた。
まさしく思念の域を凌駕する、不思議な感性の発動が開始する。




