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伸びる若芽

 計算通りに行く人生があるとするならば、沢木の言うようにその先は滅亡するしか無い。常に前を向く事。向上心を持てるのは地球上の動物で人間だけである。人間を除く全ての動物は淘汰の世界の中で生を保っているのである。或る意味人間社会も、淘汰の世界だと言えなくも無いが・・

 由香里が、にこやかな顔で、道の駅の再び売り娘に立っている。父洋司の道の駅進出は嬉しい事だ。沢木が常に言うように、ファミリーとしてここまで親密な関係を築いて来れたのは、沢木との恩義とかそう言うものを超えて、相性と言う見えないものもきっとある。

 又、沢木は様々な人間関係を大きく築いていた。KS食研㈱、青木産業と言う急成長会社。又自分が大株主の立場である、HZK。その人脈の広さ、人間的スケールの大きさ。洋司が側に居て学んで来たものは、大きい。

 青木産業、無二の沢木の親友である、青木保がこの日、静寂の杜に顔を出した。

 グループ企業に勤務だった美香はよく知っているが、由香里は初面識。


「おう、じゅんちゃん居るかいのう」

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