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伸びる若芽
とりの眼に流れる涙こそ、真の経営陣になったと言う事だ。沢木はこの時、ある決意をしたのだった。
再び、競翔シーンに戻って来る。
世の中は、景気上昇中。だから活発に動く周囲。そこにあって、改革と言う流れに乗るのか乗らないのか・・見極めは非常に難しい。誰でも予測はする。しかし、世情の流れに乗って、無数に現われては消える泡のような起業乱立の中で、企業構築100年の計をどう打ち立てるのか等、少なくても今まで自分達が見つめて来た常識では出せそうに無い。そんな先まで考えている人物は、香月博士と、沢木位だろう。鳩に置き換えて見る・・磯川でさえ、先の事なんて分からないよと笑った。彼の場合、その伝えるべき継承者は存在しないからだ。
ペパーマン系はやがて光芒を失い、埋没してしまうだろうと彼は言った。血統として存続するのには余りにも生命力が弱いのだと言う。
加藤が注目されている。600キロレースの仕上りも万全のようだ。浦部のタイプに彼は近い。守る、育てると言う手腕においては一流の人物だろう。既にそのレベルにある。




