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伸びる若芽

「水は確かに悪いわのう。ほやきん雨水を溜めたり、井戸を抜いたりしもって、どうにか野菜を作んじょる。何・・わしんとこは、じゅんとこと違うて、2反ばの畑よ。どなんでもなるわ、今はのう・・」

「最近は工場やら拡張して、駐車場に土地売ってくれ言われんな?近くにスーパーも出来る言うとるしな」

「情報早いのう、ほうよ。あっちに出来るきん、駐車場に売らんか、貸さんか言うては来た。ほやきんど、そうなってしもたら、鳩飼えんくなるきん、断っとる」


 沢木はうんと頷きながら、


「確かにな。山は、閑散として、町は段々賑やかになんじょる。田舎であっても都会化して来よんよな、その内ドーナツ化現象で段々町から、宅地造成で家が立ち並びよる。こればっかりはどなんちゃならん。おいやん、特に用事があった訳で無いきん、ほな帰るわ」


 沢木は、そんなたわいの無い話を交わしただけで帰って行った。

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