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伸びる若芽
「皆に言うときます。がちんこになって堅う考えんとってつかな。そんなわしは、押し付けするようなレポート要求して無いきん、明後日までに出来なんだら、何時でもええ。わしが見たいんは、どなな姿勢を今後持つかじゃきん。アイデアを要求しとる訳では決して無い。その所を間違えんとってや」
分かったような分からない話であったが、ヤマチューがある程度ヒントを与えてくれたような気がした。
由香里は、美香にその夜電話。かなり長い時間話合っていたようである。
その次の日、午後に松本宅にひょっこり顔を出した沢木。競翔を離れて暫く振りの事だった。
「お・・久し振りじゃのう・・今日は何ぞい、じゅん」
「たまにはお邪魔させて貰お思うてな、前と違うて最近は殆ど四国内に居るし、現場を飛び回っとらんのじゃきんな、はは」
「ほなん事なら、もっとちょくちょく来りゃあ、ええのに。どした?鳩の事かいや」
沢木が手を振る。




