伸びる若芽
「じゅんさん・・わしは、漠然とはそうしたいとは思うとりますきんど、この企画は道の駅事業で成功させる事しか今は・・」
「はは、分かった、分かった。正直言うわ、よおちゃん。沢木グループは、急激にでこうなった。ほやきんど、各セクトには人材が未だ育っとらん。育つと言うより、わしは形式的や、常識的で一直線にしか物事を考えん者は第一線で使うて来なんだ。発想を豊かにし、自由に伸ばせる部門を目指して人材を養成したつもりじゃきんよ。ほやきん、逆に言うたら、本来気付かないかん部分を忘れとったり、発想ばっかり広げて積み重ねる部分を怠たっとったんよの。その点、KS食研㈱は上手な人使いしよる。わしも見習わなのう、甲斐田社長を。とにかく、よおちゃん、来月からでも動けるようにしとってや。な?」
「はい!」
脱サラして、白城の盛況を成功と見る者は多いだろう。しかし、洋司も又、経営者として次なる1歩を踏み出そうとしていた。背伸びでは無く、自分に出来る武器を利用し・・それは尊敬する沢木と同じ空間に自分も身を置き、成長したいと思う純粋な心からである。そして沢木を助けたい、そう思う純粋な心からでもあった。




