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伸びる若芽
「わしは、事業には私情は余り挟まんきん、ええか悪いか採算ベースを考えて決めた。ただ、一つわしにはどうさばくんか、疑問もある」
洋司はすぐ、書き留めていたノートを沢木に見せた。瞬時に沢木は20頁をぱらぱらとめくると眼を閉じた・・そして、
「成程・・時間は午前11時から午後3時までの限定にして、市場との時間的関連を考えたんか、うん・・ほんで、出来るだけパートの人を使う。これも良し。時間の半日だったら、都合もつくし、子供の学校の事も考えたら年齢層が一番働き盛りの者中心に出来る。はは・・焼き物の釜の事までリンクしとるのう。確かにその薪を使うたら、仕入れは一つで行けるし、炭は再利用も出来る。よう考えた、よおちゃん。わしの疑問は解決したきん、思うようにやって見てくれ」
「あ、有難う御座います!」
八重子も頭を下げると、
「何々・・礼言うんはわしの方ぞ。軽食を考えては居ったきんど、ここまで具体的には思考を思い浮かべなんだ。つまり、よおちゃん、次なる事業はおにぎり屋か?はは・」




