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伸びる若芽
この夜も結構盛況で、先日沢木に提案した事は未だ返事は無いものの、洋司も経営者として草案を練りつつあった。
そして500キロ当日、沢木が朝8時前に姿を見せた。この日は岡山に霧島と一緒に鉱物を採取しに行くのだと言う。それは、洋司には難しくてちんぷんかんぷんの事だが、高圧高温スカルンと言って、高梁市(現在)にある布賀鉱山に面白い鉱物が出ているのだと言う事で、後年岡山大学等で次々発表される世界新鉱物等が有名な所だが、この時は、周辺露頭から産出される、スパー石とかゲーレン石、ヒレブランド石と言う鉱物等が中心のようだった。
この朝は、
「昼前から霧島さんと出かけるきん、朝ここへ顔出した。用件はな、よおちゃん、こないだ企画してくれた、地の米を竈で炊いて、伯方の塩使うて食う。又地の漬物やら天むすのアイデア貰うた。これをやる予定で、よおちゃん一角を用意するきんやって見てくれ」
「えっ!ほんまですか、じゅんさん!」
八重子も奥から飛び出した。




