日々
洋司が声を掛けたのは、鳩の事では無く、沢木グループ内での様々な動きや様子についてだった。
「・・ちゅう訳で、わしも陰ながら言うか、娘も世話になっとんじゃし、何かもっともっと出来る事は無いかいなと、考えとんよ」
洋司が、決して店では話せ無い事だと言いながら、未だ沢木グループ内に入社して年数も経たず、年齢的にも自分の年の半分もいかぬ若者に相談するのは、余程の事だろう。
「分かりました・・洋司さんは何時もオーナーの事考えられとって、頭が下がりますわ。わし等日頃から毎日をどうやりくりするんか頭が一杯で、正直そう言う心配ちゅうか、考えに至りませんきんど、成る程と思いますわ。洋司さん、オーナーと親しいからこそ言えん事、確かにある思いますきんど、それは思うがままに直接言うた方がええ事無いですか?藍川農園は、急成長して全国から農業体験したい言う若者とか、年配の方とか色んな人が来とります。又、食材を自分で作ったりそこで販売したり、いきいきとしとります。すっかり甲斐田さんも、自社にその販売品を社内食堂に置いたり、会社見学の人にプレゼントしたり、今、道の駅事業より上回る成長株で無いんですかいね」




