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日々
うん、二人は大きく頷きあった。それは、二人の女の娘の人生をも大きく変化させて行く、そんな日常から出た言葉であった。
帰舎はすこぶる早かった。6時に放鳩された若鳩達は、ぞくぞく午前11時半前後にタイムを打った。それは、どの鳩舎が優勝したのか分からないような混戦だった。又帰還率も予想された通り高かった。
「分からん・・これは開函まではどなんちゃ言えんのう」
とりが周囲に言うと、周囲も頷いた。
洋司が、開函場所にこの夜は来ていて、数人と談笑している。あちこちに小さな輪が出来ていてにぎやかな声が満ちている。これが趣味の空間だ。老若男女の区別無く、誰もが打ち込める空間が笑顔を生む。
「はは、何言うとんぞね、村ちゃん」




