日々
「あ、はい」
このところ、そう言えば余り松本とゆっくり話をした事も無い。喫茶店には時折り顔を見せてくれるが、競翔の話を他のお客も居る手前そうそう出来ない。
「調子ええげなのう」
「いやあ・・ほんでも何か、川滝さんの魂がこっち戻って来たような気がしますわ。ここだけの話、由香里がしきりに鳩と話しとるような口調になるきん、堪えてつかな、はは」
「いや・・はは。由香里ちゃんの不思議な力はわしも知っとる。そう言う事なんかも知れんな。競翔を初めての洋司君に、躊躇無く川滝系の真髄を託したんも、実際そう言う観念かも知れん。又いかに競翔素人と言うても、最初から洋司君等には鳩を飼うべき資質が備わっとった言う事よ。それを川滝さんは見抜いた。わし等周囲からは、鳩飼いかあ・・ちゅうてまあ変わりもん見たいに見られる事はしょっちゅうじゃきんどの?はは。対動物ちゅうんは、誤魔化しが効かん。全て飼い主の性格や色んなもんが反映されるんよ。ええ鳩飼うとりゃ、結果が出る思うもんが無数に居る。ほやきんど、車に例えてこれ300キロも出る。或いは何百馬力もあるちゅうたって、そななもん操縦出来て初めてその特性が証明出来るんで、機械に例えるつもりは無いきんど、生物ちゅうんは、計算出来ん部分に何らかの要素が加わるんよ。それには、自分が真に鳩が好きちゅう原点が要るわのう」




