1896/3046
日々
しかし、その浜田は、
「じゅん・・お願いします。わしの器量では、もうこれ以上の規模になると経営ちゅうもんが難しい。わしは職人じゃ。算用は無理じゃ」
沢木は、HZKの鈴木に要請し、実質的な経営権を浜田の要請によって委譲する方向で話を進めるのであるが、鈴木はそうしなかった。あくまで代表取締役を浜田とし、沢木に経理権を持つように固辞した。
それは、桜井常務の考えで、沢木は嘆息しながらも、
「浜やん、代表のまま今までと変わり無い。その代わり経理はわしんとこが見るきん、望まんじゃろきんど、沢木グループの一員としてやって貰う事になるきんど、ええんか?」
浜田ははっきり答えた。
「わしは、お前に代表になって貰いたかった。ほやきんど、お前は約束通りわしを代表として留めるちゅう事で、正直・・こなん数年で会社が何倍もの規模に膨れ上がるとは思うとらんかった。もう舵取りは、わしでは無理じゃきん、お願いしますわ。この通り」




