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日々
「今日は、ちいと腹に溜まっとった事言わせて貰お。谷やん、この数年わし等歯ごうて、歯ごうて、ほんでも、わし等が声をあげたら、じゅんさんに迷惑が掛かる、そう思うて黙って来た。ほんでも、わしは今日は言うで」
「おう、言わんか。わしやって同じじゃわ。今までどれだけ仲間を押さえて来たか」
谷野も洋司も同感とばかり、一気にこの数年の事を吐露したのだった。
「情報を開示せんかったら、何とあいつらは、独占欲が強うて、下司な奴らじゃと言う。そのくせ、自分達の大事にしとるとこが公表でもされようもんなら、烈火の如く怒る。大きいの釣った、ようけ釣ったら眉を顰めて、あいつら釣った魚、あなん持ち帰ってどなんすんじゃろ?魚が絶滅する言うたり、あいつらたまたま大きいの釣ったきん、又自慢しよるわい、言うたり・・はは・・思うたら、キリが無いのう。そのくせ遠方から交通費出してわざわざ釣りに来とんのに、案内人が大きいの釣れん場所に連れて行って、あいつら法螺吹きじゃ言うた、東北の人間も居ったわのう」




