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日々
「まあ、又誘うてやってくれや。多分、この時間に戻んて来んちゅう事は、ター君、カトちゃん達とどっかで昼飯でも食いよんじゃと思うわ」
すこぶる明るい洋司の顔に、ヒデ君達も笑みの中喫茶店を出て行った。
そう言えば、鳩は既に戻って来て空を周回しているようである。
あれから、沢木は忙しいのだろう姿を見せない。しかし、音信が無いと言うのは元気で居る証拠だ。洋司は、少し時間があると、手先の器用さを生かして釣りのウキを自作している。何でも、結構評判になり、善さんがこちらへ居る時に足場にしていた木工所で、生産して見ようかと言う話になった。沢木が、そこへ鉱物を収納する桐箱を依頼していると言う事もある。木工所は善さんの影響を多大に受けて、新しい工房として色んな事をこれから始めようとしていた。いかに人の繋がりと言うのは大きいものか、その輪は拡大しつつあった。




