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日々
沢木は、道の駅事業に力を集中し始めた。それはHZKの大株主と言う立場である彼だが、そこからは佐伯と決別した時から、今後経営に関しては引くと言う意味も含まれていた。沢木は未だ監査役として名を連ねはしているが、そこからは手を引き始めたのであった。
良い機会でもあった。一人の人間が成し得る力なんて微々たるものだ。いかに優れた企業家、天才であろうと、人間が出来る限界はある。志を持ったならば、全ての事に幾ら可能性があろうとも集中出来ないジレンマから、沢木は舵をはっきりこの時取った。道の駅事業とはそれ程大きな事業計画なのである。それは、新川も善さんも理解していた。沢木の考えは佐久間にも伝わり、表面上はけしからんと言う事で役員会を収めはしたものの、大株主として彼が居る以上、決してHZKと縁が切れるものでは無いと分かっている。
由香里に又戻る・・
秋レースの準備が始まっていた。




