1832/3046
日々
美香は本来この娘が持ち得ただろう、笑顔を取り戻した。そして由香里の厚い友情に支えられ、又イクちゃんも、彼が出来る精一杯の心の支えとなって、友人から、恋人への間柄になって行く。
美香を道の駅に異動させた沢木のケアは、大成功。そして、実母との生活も彼女の過去を取り戻すように、真の母娘の愛情に満ちた生活。2ヶ月と言う短い期間に彼女は立ち直った。それは、佐伯美香から前島美香へと変わった彼女自身の大きな成長となって。輝く美貌は、若い男性達を魅了する。そして、道の駅にも二人のマスコットガールが誕生したのである。
「はは・・見違えるようになったですね」
霧島が言う。田村も頷いた。誰の事かは言わずとも分かっている。
「由香里ちゃんのほんのりした応対も評判じゃきんど、美香ちゃんの商売上手は素晴らしいですね。勘が良いと言うのか、客あしらいが非常に良いです。オーナーが驚いとられましたから」
田村がそう言う。とりが、市から一段落して、事務所に入って来た。




