日々
沢木の動きはそれから本当に素早かった。沢木がショッピングモール事業のバックアップから手を引くと言う事で、現場は相当の混乱が生じた。HZKは若い会社である。やり手の桜井と言えども、その沢木流の後を任せられては、到底フォローし切れない。そしてKS食研㈱子会社である、工藤食品㈱も撤退を宣言したのである。それは、KS食研㈱の事実上の撤退を意味していた。甲斐田にとっては、沢木が介在する事で、余り面白い事業では無いものの、色々なイベントや、企画を期待しての企業イメージアップ戦略だった。HZKにとっては、ショッピングモールの一角を自社大型店舗が占める事。佐伯ゴルフ振興㈱の微々たるゴルフショップや外食産業共同出資等は、出資比率から言ってもウェートが小さい。HZKは、大型店舗を今度は引っ張って来ようと動き始めるのである。これで完全に流れが変わった。元々HZKの土地、KS食研㈱の資本を利用して、他人の褌を借りるような脆弱な佐伯の資本参加は、影響力どころか、大型量販店にその部分の大半を持って行かれるのである。沢木を怒らせた事が、こんなに急激に打撃を受けるとは正直佐伯も予想して居なかった。佐伯は資本を今度は海外に向けて行く。そして大きくそこで伸びては行くのではあるが・・・
そして、あっと言う間の日々が過ぎて行く。




