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美香の苦悩爆発
「わしが、智子さんの行動を見て、愕然とした事と同じじゃね。佐伯さん、心因性の病気ちゅうんは、環境が一番。あんた、又わしに怒鳴られたいんか、それとも何ですかいね。美香ちゃんの器量じゃったら、ええとこの企業家に嫁がせる事が出来る。ほなな邪な考えで育てて来たん違うんかいね?」
「沢木さん!あんた!言うてええ事と悪い事があるど、何ぼなんでも言い過ぎじゃろ、それは!」
佐伯が、とうとう烈火の如く怒りを爆発させた。
「はは・・佐伯さん。本音言いな、犬や猫と違うんで、娘さんは。物与えて、飯食わせて、洋服着せとったらえんと違うんで?その位あんたに迫力あるパワーがあるんなら、我がとこの娘もっと心配せんかいな。もういっぺん言うで。あんたの娘は、一昨日の晩、ある者が機転利かさんだらこの世を去っとんじゃ。そこに偶然が無かったら命無かったんじゃ。あんたも、奥さんも仕事は勿論あるんじゃろきんど、平然として今日も何事も無いように仕事しよる。一体あんたの家庭とは、どなな世界なんじゃとわしは言うとるんですわ」
今度は、沢木の迫力が佐伯を上回った。




