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美香の苦悩爆発
「どなんした、イクちゃん」
カウンターに座ったイクちゃんに、洋司が尋ねた。
「最近・・美香ちゃん、ちょびっと変なんですわ。きゃあきゃあ言うて笑いよったかと思うたら、急に沈んだり、又怒ったり・・そなん事余り無かったんじゃきんど。休みもこの頃毎週会う事無いんです。わし、ちょっと心配で・・」
昨夜の事をイクちゃんに言う訳にはいかない。やはり、イクちゃんも何か感じていたのか・・洋司は思った。
その晩、沢木が家に戻ると、和子と美香が楽しそうに料理を作っていた。
「お・・美味しげな料理出来よるで無いか」
「おかえりなさい、オーナー。うち、今日は奥さんに教えて貰うて一杯料理作っとったんです」
「ほうか、ほうか・・」
嬉しそうに沢木が言う。若い娘が居ると、家の中がぱっと明るくなるなと沢木は上機嫌。この素直で明るい顔が本来のこの娘だろうなと沢木は思った。
3人で食卓を囲む。




