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美香の苦悩爆発
沢木が出て行って、午後かなり回った頃に、気になったのだろう、矢原が顔を出した。彼はゴルフ用品製造会社員で、仕入れ、配達の外回りしている。
「あの・・どなんなったんですかいね。わし、心配で・・」
洋司が、
「矢原君、有難う。君の機転が無かったら、取り返しのつかん事になっとった。美香ちゃんは、じゅんさん・・沢木さんが自分の家でしばらく預かる事になったきん、心配要らん。ほんま、昨日の晩は君もびっくりしたじゃろきんど、わし等も心配で・・」
「わし・・前から思うとったんですわ。美香ちゃん何時も明るう振舞うとったきんど、どこか影があるなちゅうて。皆が振り向く位の美人じゃきんど、由香里ちゃんとは明るさが又違うきん」
矢原は鋭い男だと洋司は思った。そして優しい。
夕方になって、イクちゃんが顔を出した。しかし、イクちゃんもどことなく暗い顔。




