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美香の苦悩爆発

 和子が、美香を抱いた。自分の娘を抱くように。嗚咽が漏れる。佐伯家でどれだけ自分を偽り、後入りの義母、義兄弟に気を遣い、娘を思うが故だが、甘える事を許さぬ厳しい父親。その父親に従うだけの長男の姿を見ながら、美香は自分を殺して生きて来た。由香里に見せる、その明るい顔の下に、彼女なりの重圧を持って・・。

 美香の寂しさ、辛さが分かる沢木も涙した。

 多感な小学高学年の時に、後入りさんが来た。両親が別れる深い意味等理解出来る年齢では無い。離れた自身の母を想うてまくらを濡らし、義理の母には馴染めず、その後生まれた弟、妹は当然に実の母に甘える・・父は厳格でワンマンで・・兄は殆ど父親に操られるロボットのようだ。その性格からして従順な兄にして見れば、一番父親の信頼を得、自分の置き所があるのかも知れない。しかし、美香の心の置き所はどこにも無かった。友人は居た、しかし表面だけの付き合い。多感な小学生、中学生時代を過ごし、由香里達と出会って、沢木事務所に勤め出して、やっと美香は、心の拠り所を見つけたのだ。表面の端正な顔立ちと、表面だけの明るさとは別の顔が美香にはある。沢木はその気持ちに涙したのである。命まで捨て去ったかも知れない衝動に走るまで追い詰められた美香の気持ちは・・イクちゃんも、由香里もそこまでは入って行く事が出来ない世界だった。

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